シフェラウ・メコネンとテスファイ・タデッセ
Phytophthora infestans 、(Mont) de Baryによって引き起こされるジャガイモ疫病は、ジャガイモ ( Solanum tubersolum )の重要な病気であり、エチオピアのすべてのジャガイモ生産地域で蔓延している病気です。エチオピア、SNNPRS、シダマ県、ブルサ地区でジャガイモ疫病の総合的な管理オプションを開発するために、主な雨期に2年連続 (2016年と2017年) のフィールド実験が実施されました。異なるレベルの耐性を持つ2つの改良品種、4つの登録殺菌剤、および2つの無散布区画 (対照) が、3回の反復を含む因子ランダム化完全ブロック設計で配置されました。結果は、両方の季節で、すべての殺菌剤が、無散布処理と比較して疫病の感染を大幅に減らすことを示しました。 2017年の品種と殺菌剤の双方向の相互作用は、病気の重症度を制御し、塊茎収量を増加させることに有意差を示しました。2017年の栽培シーズンでは、殺菌剤マトコ(メタラキシル8%+マンゼブ64%)とボス(メタラキシル+マンゼブ)72%WPは、バクチサイド(水酸化銅)とマンゼブ(ジアサンM45)と比較して、病気の重症度を大幅に軽減しました。一方、2016年には病気の圧力が低かったため、殺菌剤間に有意差はありませんでした。殺菌剤の有効性と病気に対する品種の反応に応じて、2016年と2017年に散布された区画からそれぞれ(21.82〜30.47 t ha-1)と(20〜36.84 t ha-1)の塊茎収量が得られました。一方、無散布区では、2016年と2017年の作付シーズンにそれぞれ10.63~18.63 t ha-1と8.8~17.4 t ha-1の塊茎収量が得られました。両品種の殺菌剤散布区の平均収量優位性は、無散布区と比較して62%でした。この研究では、宿主の抵抗性レベルと殺菌剤の効力が、ジャガイモの疫病の重症度を軽減するための宿主-病原体-殺菌剤の相互作用において重要な役割を果たしていることが確認されました。したがって、中程度の抵抗性品種を栽培し、10日間隔で2回の散布頻度で殺菌剤マトコを散布することの相乗効果により、疫病の圧力が高い場合でも、疫病による収量損失と被害が軽減されることが確認されました。