ヘクマット F、ソフラビ B、ラハマニファー MS
触媒化学気相成長法(CVD)を用いて、アセチレンを用いて陽極酸化アルミニウム(AAO)テンプレート上にカーボンナノチューブ(CNT)を合成した。CNTの構造は、AAOテンプレートの細孔に堆積した触媒の品質に大きく依存することが判明した。Ni触媒がナノ粒子として孔の底にのみ堆積した場合は直線状のCNTが観察されたが、Ni触媒がナノワイヤ(NW)としてAAOテンプレートの孔を埋めた場合はコイル状のCNTが観察された。作製した材料の特性評価は、SEMおよびラマン分光法で調べた。さらに、AAOテンプレートのナノ構造が、成長したCNTの特性に強く影響することが判明した。言い換えれば、得られた結果に基づくと、コイル状CNTの直径とピッチは金属触媒のサイズに大きく依存し、結果的にはAAOテンプレートの細孔径に依存する。