ハリナタ・レディ A とベンカタッパ B
本研究では、カイコを黄色ブドウ球菌の病原性を評価するためのモデル動物として使用しました。5齢カイコの幼虫を使用し、細菌サンプルの血漿内注入により感染させました。感染後6、12、18、24時間で感染群と対照群の幼虫から血リンパを採取し、使用時までエッペンドルフチューブで-4°Cで保存しました。対照群と感染群の血リンパ中の脂質過酸化、フェノールオキシダーゼ、酸性ホスファターゼ活性を測定した結果、感染群では対照群と比較して脂質過酸化、フェノールオキシダーゼ、酸性ホスファターゼ活性が徐々に増加していることが示されました。対照群と感染群の血リンパ中の抗酸化酵素活性を測定した結果、抗酸化酵素活性は黄色ブドウ球菌に感染してから24時間後に減少していることがわかりました。絹糸腺を摘出し、湿重量を測定したところ、感染後24時間で対照群と比較して絹糸腺の湿重量が減少していました。