イルハム・マルダド、アウレリオ・セラーノ、アブデルアジズ・スークリ
リン酸三カルシウム (TCP) の可溶化を評価する実験が、それぞれ Enterobacter sp.、Bacterium DR172、Enterobacter hormaechei として特定されるリン酸可溶化細菌分離株 PSB 4、5、6、および陽性対照株として使用された Acinetobacter sp. によるものでした。この研究は、異なる炭素源と窒素源を使用した培地で、高塩分、pH、温度などの異なる非生物的ストレス条件下で実施されました。EDTA の成長への影響もテストされました。PSB 分離株によって生成された有機酸も逆相 HPLC によって測定されました。分離株は、異なるタイプの N 源と C 源に対して異なる挙動を示し、異なる条件に適応しているようで、すべてのケースでグルコースが TCP の可溶化を著しく促進しました。オルトリン酸の最高の生成量 (866 mg.L-1、pH 3.2) は、Enterobacter hormaechei がグルコースを C 源、(NH4)2SO4 を N 源として 37°C、pH 7 で EDTA を一切添加せずに使用した場合に示されました。可溶化リン酸は、BacteriumDR172 がソルビトールを C 源として使用した場合にも、対照と比較して 110.71% に達しました。また、培地に分泌された有機酸による pH の低下も確認されました。これらの菌株によって、以前に特定されていたものに加えて新たにカルボン酸が生成されることが確認されました。乳酸、グルタル酸、グルクロン酸を分泌する Acinetobacter sp. を除くすべての分離株でガラクトースを C 源として使用した場合に 2 ケトグルコン酸が見つかりました。異なる温度での細菌株の可溶化指数 (SI) の分析により、TCP を分解および同化する効率が異なることが明らかになりました。3 つの分離株の SI は 25°C で最大になりました (PSB4、5、6 ではそれぞれ 4.17、3.83、4.44)。一方、アシネトバクター属菌では、30°C で最高の SI (3.83) が達成されました。