サラ A. アルタンディ、マエラ セヴェリーノ フレイレ、ジュリエット マゼルー オーティエ
デュピルマブは、インターロイキン-4およびインターロイキン-13の作用を阻害し、Th2を介した炎症を抑制するモノクローナル抗体です。全身治療を必要とする中等度から重度のアトピー性皮膚炎の治療薬として承認されています。また、多くの皮膚疾患の適応外治療薬としても適用範囲が拡大されました。第一線の治療に反応しない稀少および一般的な皮膚疾患におけるデュピルマブの使用範囲の拡大について最新情報を提供します。PubMed/MEDLINEデータベースで「アトピー性皮膚炎」、「喘息」および「鼻茸」という用語を除いて「デュピルマブ」という用語に言及している記事を検索し、その後、以前のレビューで言及されていないデュピルマブの適応外皮膚疾患の使用に関する公開データを手動で確認しました。デュピルマブは、先天性魚鱗癬、免疫不全疾患に関連する皮膚炎、非免疫性水疱性疾患、棘融解性疾患など、いくつかの皮膚疾患に有効な治療薬であると思われます。アトピー性皮膚炎に関しては、関連する細菌およびウイルス感染を軽減するようです。デュピルマブは、多くの難治性皮膚疾患の適応外治療薬として効果的に使用されています。ただし、症例報告や症例シリーズによって提供される予備的証拠を裏付けるには、より多くの研究が必要です。