栄養障害と治療のジャーナル

概要

地中海地域の正常な栄養状態の学童（9～12歳）の食習慣

テオドロ・ドゥラ・トラーヴェ、フィデル・ガリナス＝ヴィクトリアーノ、ベアトリス・ドゥラ＝グルピデ

目的: 正常な栄養状態の初等教育を受ける生徒(9～12歳)のグループにおける食習慣の記述的研究を達成すること。
材料と方法: 正常な栄養状態(BMIは+1～-1標準偏差の範囲)の選択された353人の児童(男子188人、女子165人)のグループに対して栄養調査(連続する2日間の授業の食物摂取記録)を実施した。
結果: 調査対象となった生徒の平均年齢は10.5歳(95%信頼区間:10.3～11.7)であった。体重、身長、BMI、カロリー摂取量の平均値に男女間で有意差はなかった
(男子:2072.7 ± 261.7、女子:2060.9 ± 250.6)。穀類(34%)、乳製品(19%)、肉類(17%)が総カロリー摂取量の約70%を占めた。タンパク質はエネルギー摂取量の20.3%、炭水化物は48.8%、総脂肪は30.9%、飽和脂肪は12.6%を占めた。コレステロール摂取量は過剰で、タンパク質摂取量の3分の2以上は動物性食品からであった。男女ともに、カルシウム、ヨウ素、ビタミンA、D、Eの平均摂取量は推奨レベルを下回っていた。
結論: 正常な栄養状態の学童の食生活パターンは
、地中海式ダイエットとは異なっていた。肉と砂糖の摂取量が高く、乳製品とシリアルの消費量が比較的少ない一方で、野菜、豆類、果物、魚の摂取量が不十分であったため、動物性食品からのタンパク質と脂肪の摂取量が過剰となり、ミネラル(カルシウムとヨウ素)とビタミンA、D、Eの摂取量が不足していた。