王 麗、林 毓
市販の組み換えヒト成長ホルモン(rhGH)の医薬品添加物である硫黄含有化合物であるイソプロピル-β-D-チオガラクトピラノシド(IPTG)の新規な測定法が、イオンクロマトグラフィー分離後のパルス電気化学検出(PED)を用いて開発された。電気化学検出器と組み合わせたDionex-500イオンクロマトグラフを使用し、金作用電極とAcclaim 300分析C18カラムを備え、移動相は酢酸ナトリウム(NaOAc)緩衝液(pH 5.45、0.01 mol/L)とアセトニトリル(ACN)(90/10、v/v)とした。最適化の結果、IPTGの検出限界は、25 uLの注入量で1 ng/mL(0.1 μmol)であることが判明した。この方法は、rhGHサンプル中のIPTGの測定にうまく適用され、シンプルさ、高感度、良好な再現性という特徴を備えている。