国際会計研究ジャーナル

概要

ネパールの商業銀行の監査報告の遅れの決定要因

ビシュヌ・プラサド・バッタライ博士

本研究の目的は、ネパールの商業銀行の監査報告の遅れの決定要因を分析することである。分析には、2013/2014年から2017/2018年までの7つの商業銀行の二次バランスパネルデータ、最新5年間の最新データが使用された。サンプルは、コンビニエンスサンプリング手法から選択された。記述統計、相関、およびカジュアル比較研究設計が採用された。本研究では、監査報告の遅れを従属変数として、総資産利益率（ROA）、レバレッジ、銀行の規模、取締役会の規模、および銀行の存続期間を独立変数として選択した。本研究では、ネパールの商業銀行の観点から、レバレッジと取締役会の規模が監査報告の遅れの決定要因であることが判明した。また、本研究では、サンプル銀行の監査報告の遅れは、最短18日から最長242日であることも判明した。本研究では、ネパールのサンプル銀行の観点から、レバレッジと取締役会の規模が監査報告の遅れの主な決定要因であると結論付けた。