チョ・キョン・ジン、キム・ホンギュ、リム・ミョンホ、ベク・ヘスン、ヤン・ヨンエ、カン・ボンヒ、イ・ジョンヨプ、キム・ジョンユン、キム・マンス、イ・チャンミン
目的:ドライアイ疾患を持つ人にとって、職場でよく見られる問題は、うつ病、不安、注意欠陥多動性障害 (ADHD)、仕事のストレス、睡眠障害との関連性です。この研究の目的は、自己評価アンケートを通じて、ドライアイ疾患とうつ病、不安、ADHD、仕事のストレス、睡眠障害の影響を調べることです。
対象と方法：対象は2014年9月から2015年2月までに初めてドライアイ症状を訴えた139名とした。対照群はドライアイ症状のない地域在住成人363名とした。ドライアイ症状群には精神科および眼科の質問票調査を実施した。ドライアイ群と比較群との間で、うつ病、不安、ADHD、職業ストレス、睡眠障害の有意差の有無を評価し、それぞれの関連性を分析した。
結果：ドライアイ症状群は、比較群と比較して、眼表面疾患指数（OSDI）、疫学研究センターうつ病尺度（CES-D）、韓国成人注意欠陥多動性障害尺度（K-AADHS）、および韓国版ピッツバーグ睡眠品質指数（PSQI-K）の値が有意に高かった（p<0.001、p<0.001、p<0.001、p<0.001）。回帰分析の結果、うつ病症状とADHD症状は、ドライアイ疾患症状群のオッズ比をそれぞれ1.75倍と2.18倍有意に増加させることが示された（p=0.04およびp<0.001）。
結論:ドライアイの症状を持つグループには、うつ病だけでなく ADHD 関連の問題も伴います。そのため、身体的な治療に加えて精神医学的なアプローチが必要です。