アブダラヒ・アブドゥルマン1*、サフィ・フッセン2、モハメッド・ジャファー2、ファイサ・アリイェ2、アバディル・ジェマル2、シャリフ・アブドゥセメド1
背景: 牛嚢虫症は、ヒトの腸内条虫である Cysticercus bovis の幼虫期によって引き起こされる牛の感染症です。目的: ハラマヤ市営屠殺場で屠殺された牛における牛嚢虫症の蔓延率、さまざまな臓器における嚢胞の分布、嚢胞の生存率を調べることを目的として、2015 年 11 月から 2016 年 3 月まで横断的研究を実施しました。材料と方法: 屠殺場での研究動物の調査から必要なすべてのデータを収集するために、無作為標本抽出法がサンプリング戦略として用いられました。この研究に必要なサンプル サイズは、C. bovis の予想される蔓延率 (50%) と 5% の望ましい絶対精度および 95% CI に基づいて決定されました。 C.bovisの蔓延に関連するリスク要因に関しては、屠殺された動物の性別、年齢、ボディコンディションスコアの影響をロジスティック回帰を使用して分析し、性別間で統計的有意差(P>0.05)がないことが明らかになりました。しかし、年齢カテゴリとボディコンディションスコア間では統計的有意差(P<0.05)が観察されました。検査部位における生存嚢胞の割合は、舌(31.25%)、肩(28.12%)、咬筋(21.9%)、肝臓(15.625%)、心臓(3.125%)でした。結果:全体の蔓延率は14.39%(95%CI 0.11-0.18)でした。検査中に合計80匹のC.bovisが収集され、そのうち32匹(40%)が生存していることが判明しましたが、残りの48匹(60%)は変性嚢胞でした。嚢胞の分布は、肩の筋肉、舌、咬筋、肝臓、心臓にそれぞれ 28 個 (35%)、22 個 (27.5%)、19 個 (23.75%)、7 個 (8.75%)、4 個 (5%) の C. bovis が観察されたことを示した。検査された 337 頭の雄牛のうち、48 頭 (14.23%) に牛嚢虫症の嚢胞があり、調査された 73 頭の雌牛のうち 11 頭 (15.06%) が感染していた。結論: 結論として、本研究では C. bovis の蔓延率が高いことが明らかになったため、国内の需要を満たす牛肉の健康、品質、量を改善するために、この問題に重点を置く必要がある。