マルーフ・カシム
日本の北海道東部にある厚岸湖河口域で、珪藻類と環境要因の相関関係を調査した。本研究は、河口域システムにおける環境変動と珪藻群集を相関させることで、動態と分布パターンを形成できるかどうかを明らかにすることを目的とした。本研究では、水柱中の浮遊性珪藻類の豊富さ(PDWC)、深度、塩分(それぞれr = 0.623、r = 0.652)の間に正の相関関係があることが判明した。亜硝酸塩+硝酸塩と表層堆積物の珪藻類の豊富さの間には正の関係がある。珪藻群集の豊富さとアンモニア、亜硝酸塩+硝酸塩、リン酸塩の関係には季節変動がほとんどの観測点で見られ、夏には底生珪藻と浮遊性珪藻の豊富さが高く、その後アンモニア、亜硝酸塩、硝酸塩、リン酸塩が増加する。