概要

抗菌作用を持つバクテリアの供給源としてのサンゴ

Ocky Karna Radjasa、Jutta Wiese、Agus Sabdono1、Johannes F Imhoff

本研究では、インドネシア北ジャワ海ジェパラのパンジャン島付近で採取したさまざまなサンゴ(Porites lutea、Galaxea fascicularis、Acropora sp.、Pavona sp.)に付随する海洋細菌について、大腸菌、枯草菌、ブドウ球菌レンタス、酵母菌カンジダグラブラータに対する抗菌活性を調べた。バチルス、ビブリオ、ミクロコッカス、シュードアルテロモナス、アルスロバクター、シュードビブリオに属する合計13の細菌分離株が、少なくとも1つの試験株の増殖を阻害することが判明した。非リボソームペプチド合成酵素(NRPS)およびポリケチド合成酵素(PKS)の特異的プライマーを用いたPCRによる生物学的に活性な株のさらなる検査の結果、2つのBacillusおよびMicrococcusのメンバーにNRPS遺伝子断片、2つのBacillusおよびVibrioのメンバーにPKS遺伝子断片が存在することが判明した。PCR産物のクローニングおよび配列決定の後、Bacillus BM1.5およびMicrococcus BJBの断片は、Bacillus subtilis(61 %)およびActinoplanes teichomyceticus(62.4 %)のペプチド合成酵素遺伝子と配列同一性を示した。一方、PKS増幅株Bacillus BJ.7およびVibrio MJ.5は、それぞれBacillus subtilis(73 %)およびAnabaena sp 90(62 %)のポリケチド合成酵素遺伝子と最も近い配列同一性を示した。

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