ガリット・バーンボイム=ブラウ、ショシャナ・シュピアラー、デヴィッド・ケイナン*
本稿では、永久歯列が存在するにもかかわらず、先天的に下顎乳犬歯の両側が欠損している非常にまれな症例を紹介する。先天性欠損歯は乳歯列では珍しい現象ではない。通常、このような症例では、乳歯が欠損していると永久歯列も欠損している。最近、永久歯列が欠損していなくても乳歯が欠損している可能性があることを示す証拠がいくつかある。我々の知る限り、これはレントゲン写真で永久歯列が存在しているにもかかわらず乳犬歯が欠損している症例として初めて記録されたものである。この症例報告の目的は、他の症候群や解剖学的変異に関連している可能性のあるこのようなまれな症例に対する認識を高めることである。