静間 徹
免疫(特発性)血小板減少性紫斑病(ITP)とクローン病(CD)の併存はまれである。われわれは、英語と日本語の文献におけるITPとCDの併存症例のレビューを行った。特定されたITPとCDの併存症例17例のうち、4例はITPが最初に診断され、6例はCDが最初に最初に診断された。残りの7例は同時診断が報告された。17例中、死亡例は報告されていない。しかし、グルココルチコイドや静注免疫グロブリン(IVIG)などの標準治療や、ITPの治療のための脾臓摘出に対する抵抗性または一過性の反応が、いくつかの併存症例で報告されている。さらに、抗腫瘍壊死因子(TNF)-α抗体の投与は、ITPとCDの併存症例に対する薬物療法として一般的に考えられていた。