アルピナ ベゴッシ*、スヴェトラーナ サリヴォンチク、レナート シルヴァーノ AM
ハタ科の魚(Epinephelus marginatus)は、市場価値、文化価値、生態学的価値の高いサンゴ礁に生息する魚です。そのため、ブラジルやその他の沿岸地域の小規模漁業者の食糧安全保障にとって重要な種です。しかし、ハタ科の魚は大型で定住性が高く、成熟が遅いため、乱獲の影響を受けやすい場合があります。漁獲量やハタ科の生態に関するデータが不足していることが、管理策の成功の障害となる可能性があります。本研究の主な目的は、ブラジル南東部の海岸、コパカバーナビーチ(「ポスト6」)の地元漁業者と協力し、ハタ科の漁獲量、形態測定(体長と体重)、産卵期(生殖腺の観察)に関する情報を収集することです。 2013年9月から2015年6月までの間にコパカバーナで捕獲されたすべてのハタの個体の全長(TL、cm)と体重(kg)を測定し、生殖腺(成熟しているかどうか、目に見える卵の有無)を観察するように2人の漁師が訓練を受けた。データ収集の21か月間、訓練を受けた漁師は800匹のハタの個体を調べ、体長と体重の両方のデータを得た個体は793匹であった。漁師(N = 796)が捕獲したハタの平均体長は52.4cm(標準偏差12.4cm、範囲17〜130cm)であった。捕獲された個体のほとんどは45〜65cmの範囲であり、ブラジルで許容される最小サイズ(47cm)と、文献によるとこの魚の成熟時サイズ(メスで35〜60cm)の両方を超えていた。多くの個体は成魚であったが、成熟した生殖腺を持つハタはわずか数個体(800 匹中 18 匹)であった。これは、産卵期の大型魚は、小規模漁業者の手の届かない深い場所や離れた場所にいる可能性があることを示しています。ハタのほとんどは、1 つの島で槍釣りによって捕獲されました。地元の漁業者との協力により、収集されたデータの量が大幅に改善されたため、今後の研究でもこの方法を採用すべきであると提案します。これらの結果は、ブラジル南東部の海岸でハタの個体群を適切に管理する貴重な機会を示しています。