ガエル・ホー・ワン・イン、ナタナエル・レヴィ、ルイス・ホファート
背景: 角膜浮腫に対する高浸透圧5%塩化ナトリウム治療の有効性を評価する。
デザイン:この前向きランダム化研究は、大学の眼科で実施された。
参加者:術後角膜浮腫の患者95名が2つのグループに分けられた。グループ1では45名が高張点眼薬で治療され、グループ2では50名が抗浮腫薬なしで治療された。
方法:グループ1の患者は、従来の術後治療に加えて、1か月間、0.15%ヒアルロン酸ナトリウムを配合した5%塩化ナトリウム高張点眼薬で治療され、グループ2の患者は従来の術後治療(抗生物質、コルチコステロイド、人工涙液)のみで治療された。
主な結果指標:視力、角膜厚測定、密度を術後1日目、7日目、1か月目、3か月目、6か月目に測定した。
結果:視力は、7 日後 (0.85 ± 0.64 logMAR vs. 1.46 ± 0.8 logMAR、p=0.024) および 1 か月後 (0.42 ± 0.35 logMAR vs. 1.03 ± 0.86 logMAR、p=0.04) にグループ 1 の方がグループ 2 より有意に良好であったが、3 か月後および 6 か月後には差がなくなった。角膜厚測定は、グループ 2 (p=0.96) とは逆に、グループ 1 では 7 日後に有意に減少した (17% の減少、p=0.04) が、2 つのグループ間の差は統計的に有意ではなかった (p=0.15)。角膜密度も 2 つのグループ間で有意差はなかった。
結論: 1 週間後の視力の改善および角膜厚測定の低下傾向によって示されるように、5% 塩化ナトリウム高張点眼薬は術後の角膜浮腫治療を有意に軽減する。