安藤和人、中川原亜人、永瀬博人、小林真司、和田真司
低分子キナーゼ阻害剤の最近の進歩により、さまざまな種類の癌における患者の生存率が大幅に向上しました。これらの成功のほとんどは、チロシンキナーゼ阻害剤(EGFR阻害剤など)の場合のように「ドライバーがん遺伝子を標的にする」という概念によるものですが、CHK1阻害剤などのセリン/スレオニンキナーゼ阻害剤ではそうではありません。患者の生存期間を延長し、生活の質を向上させるのに役立つCHK1の相乗的な相互作用を特定するには、基礎となるメカニズムのさらなる調査が必要です。