モナ・アブド・エル・ファッター・アーメド、ナーラ・アフマド・バガット・アブドゥレートエフ、イブラハイム・エルソダニ
脳マラリアは、発作後30分以上続く昏睡などの神経症状を呈する重篤なマラリア、または他の原因による昏睡のないマラリア患者における意識障害またはけいれんである。脳マラリアは一般に熱帯熱マラリア原虫による感染の結果であるが、まれに合併症として現れたり、三日熱マラリア感染の経過中に発生したりする。今回我々は、発作やその他のさまざまな症状を呈した三日熱マラリア原虫による成人脳マラリアの特異な症例を報告する。末梢血顕微鏡検査、寄生虫抗原に基づくアッセイ、マラリア原虫抗体の結果、三日熱マラリア原虫は存在し、熱帯熱マラリア原虫は存在しないことが示された。患者は診断され、非経口キニーネ、続いてプリマキンによる治療が奏効し、後遺症は残らなかった。この症例は、三日熱マラリア原虫単独でも重篤な脳障害を引き起こし得ることを実証した。