ムハンマド・サイドゥッラー、モハンマド・マフズル・ラーマン、モハマド・アブドゥル・ハイ・シディク
背景:慢性の潜在性炎症は、2型糖尿病(T2DM)患者に心血管疾患の追加リスクをもたらしますが、バングラデシュ人集団におけるその決定要因は完全には解明されていません。本研究の目的は、T2DM患者における慢性の潜在性炎症のマーカーと性別および動脈硬化指数(AI)との関係を調査することです。方法:T2DM患者254名を対象としました。人口統計学的変数と人体計測学的変数を推定しました。標準的な方法を使用して、空腹時血液サンプルの血漿グルコース、血清脂質プロファイル、高感度C反応性タンパク質(hsCRP)を測定しました。AIはlog(トリアシルグリセロール/高密度リポタンパク質コレステロールの濃度)として計算されました。結果:年齢の中央値と四分位範囲は51歳(43〜60歳)でした。全被験者のうち47%は女性で、男性と比較してhsCRPは高かった[3.1(1.7-5.6)vs 1.6(0.84-3.6)mg/L、p<0.0001]が、AIは低かった[0.57(0.39-0.77)vs 0.68(0.51-0.84)、p=0.0015]。hsCRPのスピアマン順位相関係数は、BMI(ρ=0.204、p=0.0011)およびAI(ρ=0.147、p=0.0195)に対して有意であった。ロジスティック回帰分析では、AI (β=1.645、p=0.0078) および女性 (β=1.094、p=0.0002) と潜在性炎症の間に有意な正の相関関係が示され、他の交絡因子 (高血圧、脂質低下薬) を調整した後も有意な相関関係が維持されました (AI については β=1.548、p=0.0152、女性については β=1.086、p=0.0003)。結論: アテローム性動脈硬化指数と女性の性別は、慢性の潜在性炎症の独立した決定因子であることが判明しました。