ブシーナ・メイドゥブ=トラベルシ、ラニア・アイディ・ベン・アブダラ、ゼイネブ・クティリ、ワリド・ハマダ、メジダ・ダーミ=レマディ
健康なジャガイモの器官(茎、根、塊茎)から回収された、アスペルギルス属、ペニシリウム属、コレトトリクム属、トリコデルマ属に属するジャガイモ関連菌類の分離株 20 種について、チュニジアの乾腐病の主原因菌である Fusarium sambucinum および F. solani に対する抗真菌活性をスクリーニングした。デュアル培養法を用いて試験したところ、ジャガイモ関連分離株はすべて、未処理の対照群と比較して、25°C で 7 日間培養後に病原体の増殖が著しく低下したことが確認できたが、使用した分離株および標的の Fusarium 種によって範囲はさまざまであった。F. sambucinum および F. solani は、試験した拮抗的処理に応じて、それぞれ 23.4~71.5% および 29.2~62.1% 阻害された。阻害率は Aspergillus spp. では 30.1 ~ 47.2%、Penicillium spp. では 30.1 ~ 67.3% であったのに対し、Colletotrichum sp. と Trichoderma sp. ではそれぞれ 40.1 ~ 50.6% と 40.8% であった。強い菌糸溶解、菌糸索の形成、および厚膜胞子の早期生成は、ジャガイモ関連菌類との in vitro 相互作用中に両方の病原体によって示される最も一般的なストレス応答である。病原体攻撃前の塊茎処理として F. sambucinum と F. solani の混合接種物を使用してテストしたところ、テストした 20 の分離株のうち 13 の分離株で、接種および未処理のコントロールと比較して、乾腐病病変の平均直径が 26.9 ~ 54.8% 大幅に減少した。塊茎処理のすべてにおいて、フザリウム属菌を接種した未処理の対照群と比較して、腐敗病の浸透の平均値が有意に減少しました。ジャガイモ関連分離株 20 種のうち 14 種では、腐敗病の浸透の平均値が 50% 以上減少しました。したがって、本研究では、ジャガイモ植物内に普遍的に発生する真菌分離株が、フザリウム属菌の生物的防除の有望な候補である可能性があり、ジャガイモの他の病気にも有効である可能性があることが明確に示されました。