リッカルディ N、マーニェ F、サフィオティ C、ドディ F、フェラジン A、ディ ビアージョ A、ヴィスコリ C
西アフリカおよび中央アフリカに風土病となっているロア糸状虫症は、イタリアではほとんど観察されません (1993 年から 2013 年の間に約 100 件の症例が報告されています)。ロア糸状虫症の臨床症状は、外国人居住者と現地住民とで異なります。現地住民では無症候性の感染と眼の障害がより一般的であるのに対し、カラバル腫脹、掻痒、および蕁麻疹は、主に外国人居住者に見られます。地理的に限定された感染症ではありますが、移民や旅行者がロア糸状虫症に罹患することはあり得ないことではありません。同じ地域で HIV の有病率が高いこと、またリスク要因や HIV 関連症状が明らかに存在しないことから、これらの国から来る人には未知の感染症を検出するために HIV 検査を提供すべきです。ロア糸状虫症で入院し、HIV-1 陽性であることが判明した外国人男性の症候性ロア糸状虫症の症例について説明します。私たちの患者の場合、HIV感染の診断により、高活性抗レトロウイルス療法(HAART)と抗寄生虫治療を同時に開始する必要がありました。