永田 剛*、Win N、Xiao Long L、三輪 剛、奥村 剛、伏見 秀、森田 秀、島田 勇
背景:ユキノシタ(Saxifraga stolonifera Meerb、日本語ではユキノシタ)は、中国や日本で古くから薬用植物として使われてきました。私たちはこの研究で、SSMの抗腫瘍効果を評価し、抗腫瘍因子を探索しました。方法:SSMの抽出物をさまざまな癌の培養細胞に加え、その抗増殖効果を評価しました。次に、胃癌細胞(NKN45)を各ヌードマウスの腹腔内に注入して腹膜播種モデルを作成しました。次に、SSMの抽出物をマウスに経口投与し、in vivoでの抗腫瘍効果を評価しました。さらに、抗腫瘍植物成分を同定するために、SSMの活性CHCl3抽出物の単離と分画をクロマトグラフィー法で行いました。結果:SSM抽出物は、濃度と時間依存的に、食道癌、胃癌、乳癌の培養細胞で強力な抗腫瘍効果を示しました。 SSM の抗腫瘍活性は、胃がん細胞の腹腔内播種を伴うマウスモデルで確認されました。その抗腫瘍効果は、葉を 100°C で加熱したり、乾燥させたりしても損なわれませんでした。抽出物の分析により、SSM の活性抗腫瘍植物成分は多糖類の集合体であることが明らかになりました。結論: 私たちの研究は、SSM が胃がんに対する抗腫瘍効果に寄与する因子を持っていることを実証しました。結論として、乾燥した葉の煎じ薬を飲む SSM の摂取は、胃がんに対して効果があると期待されます。