湯川健、立川法子、春日井翔平
本研究では、質問票を用いて、歯科インプラントに対する性別による反応の違いを評価し、歯科インプラント治療前に患者に提供すべきすべての情報を特定することを目的とした。2012年1月から2014年12月までに東京医科歯科大学医学部附属病院で口腔インプラント手術を受けた患者に合計4,512の質問票を配布した。これらのうち、2,972の質問票(全質問票の66%)が分析に適していると判断された。本研究には、男性856名と女性2,116名が含まれていた。歯科インプラント治療を選択した理由については、男性は「咀嚼能力」を、女性は「入れ歯に対する嫌悪感」を選択した。女性の主な治療関連の懸念は、「術後合併症」と「術後の痛み」であった。男性と女性では、治療目的に関する違いが見られた。本研究の結果は、治療前にインフォームドコンセントを得る際に、患者に正確かつ十分な情報を提供することが不可欠であることを示唆している。