ソーシャルミクスジャーナル

概要

中国における新型コロナウイルス感染症流行時の一般市民に対する心的外傷後ストレス障害と社会的支援の相関関係に関する研究

黄一蓮

目的：新型コロナ肺炎の流行期間中の一般人の心的外傷後ストレス障害（PTSD）の発生と影響要因を調査し、一般情報、社会的支援とPTSDの関係を探る。方法：2020年3月から4月にかけて、一般人704人を無作為に抽出し、一般データ質問票、心的外傷後ストレス障害尺度（PCL-C）、社会的支援評価尺度（SSRS）を用いて測定した。結果：一般人704人のPTSD陽性発症率は10.51％で、主に教育水準と流行期間中の外出頻度の影響を受けた（P<0.05）。PCL-C総得点は社会的支援水準およびその次元と負の相関関係にあり、年齢および年収と正の相関関係にあった（r =-0.03 ± -0.12、P<0.01またはP<0.05）。結論：関係部門は一般人のPTSDに注意を払うべきであり、特に教育水準が低く、流行中に外出する頻度が高く、年収が高く、年齢が高い人には、社会的な支援を増やすために積極的な心理的介入を行うべきである。