永井憲明、伊藤嘉正
眼科治療における最も困難な課題は、作用部位への薬物分子の進入を制限する眼の独特な構造のため、長い間、適切な眼科薬物送達システムの処方であった。最近、ナノ粒子薬物送達は、薬物の安定性の悪さと生物学的障壁を越えた薬物送達の難しさ(バイオアベイラビリティの改善)を克服するための最も有望な技術の 1 つであると考えられているため、眼科領域におけるナノテクノロジーの使用が大きな注目を集めている。このレビューでは、薬物ナノ粒子を含む眼科製剤の有用性を示す。さらに、このレビューでは、当研究室で確立された薬物固体ナノ粒子の調製のための新しい方法を紹介する。この情報は、毒性の低い点眼薬の開発を目的としたさらなる研究を計画するために使用できる重要な情報を提供する。