高木俊介
目的:本研究の目的は、集中治療室の緩和ケア環境における心停止の時間を予測するモデルを開発することであった。
デザイン: 2010年から2016年の間に集中治療室の患者のデータを遡及的に収集しました。心停止が起こるまでバイタルサインを収集し、収縮期血圧(SBP)は80mmHg未満のときに継続的に記録しました。自律神経系の機能不全が心停止の時間と関連しているという仮説を立てました。心停止の120分前の時間を決定する予測モデルの開発を目指しました。終末期を特定するための比率変数として、心拍数をSBPで割った値として定義されるショック指数(SI)を使用しました。
結果:合計 4,330 人の患者が ICU に入院し、そのうち 19 人の患者が本研究に含まれました。SI と SBP を使用して予測モデルを開発しました。予測 SI = 0.995 + (6.931-0.995) e-0.035 x SBP、AUC 0.650 (0.512 ~ 0.788)。実際の心拍数と予測心拍数の差は -10 bpm (感度 49.9%、特異度 75.8%、尤度比 2.06) でした。検証セットでは、感度は 52.7%、特異度は 79.8%、陽性予測値は 35.7%、陰性予測値は 88.8%、尤度比は 2.61 でした。
結論:私たちの新しい予測モデルは、ショック指数の変動情報に基づいて、心停止が発生する 120 分前に死亡するまでの時間を推定します。