谷賢司*、高岸日菜子、大倉好裕、川南慎吾、川人啓介、稲葉啓介、稲葉香織、宮武晶子、近藤啓介、中西義則、田端良、清水輝樹、山口治隆
背景:この研究は、関節リウマチ (RA) の疾患活動における低グルテン食の有効性を評価することを目的としました。
方法:この研究に参加した RA 患者 109 名のうち、16 週間の低グルテン食療法を完了した 98 名が研究対象となりました。ベースラインでは、患者にグルテンフリー食品とグルテン含有食品に関する情報を提供し、実験期間中は毎日のグルテン摂取を控えるように依頼しました。
結果:低グルテン食は、16 週間後に DAS28-CRP および CDAI スコアを大幅に改善しました。DAS28-CRP および CDAI 定義の寛解または LDA を達成した患者の割合は、16 週間後に大幅に増加しました。16 週間後、EULAR 治療反応の反応者の割合が大幅に増加しました。リウマチ因子 (RF) は 16 週間後に大幅に減少しましたが、C 反応性タンパク質は減少しませんでした。低グルテン食の順守に関する自己申告レベルを 3 つのカテゴリに分けた場合、低グルテン食を厳密に順守した患者で DAS28-CRP、CDAI、および RF の大幅な減少が検出されました。
結論:この研究は、低グルテン食を厳密に遵守すると RA の疾患活動性が低下することを示しています。