ファラグ MF*、アティア FM
エジプトのベニスウェイフ県の 5 か所の異なる場所にある豆畑で、インゲン豆 ( Phaseolus vulgaris L. )の苗立枯れ病が記録されました。症状は、茶色の縁のある、暗緑色から紫がかった茶色の斑点として現れました。影響を受けた植物の葉は、菌学分析のために収集されました。病気の発生率は、エルワスタ、ナセル、ベニスウェイフ、スモスタ、ベバの各郡でそれぞれ 30%、25%、22%、15%、35% でした。葉のサンプルは表面殺菌し、ポテトデキストロース寒天培地で培養しました。増殖した菌は、形態学的および分子学的に同定されました。顕微鏡検査により、分離された生物は、Exserohilum rostratum (Drechsler) Leonard & Suggs と同じ特徴を持つことが明らかになりました。 5 つの豆農園から収集された 30 の菌類分離株のうち、代表的な分離株を DNA 抽出、PCR、rDNA 配列決定のために培養しました。PCR と配列決定には、rDNA の ITS 領域をターゲットとするユニバーサル プライマーを使用しました。結果から、これらの菌類の配列はE. rostratumと99.6% - 100% の類似性で密接な関係があることが確認されました。得られた配列は、GenBank にアクセッション番号 MT075801、MT071830、MT071831、MT071832、および MT071834 で登録されました。病原性試験により、E. rostratum株は病原性があり、研究地域の豆植物で以前に観察されたものと同じ病気の症状を示すことが確認されました。胞子発芽の最低温度は 5°C、最適温度は 35°C、最高温度は 50°C でした。一方、分生子の発芽は低温(3℃)でも高温(55℃)でも停止した。菌の宿主範囲を研究した結果、病原体はインゲン豆やスイカのほか、トマト、ピーマン、カボチャ、ジャガイモにも感染することが判明した。