概要

インドネシアのドゥマイとマレーシアのジョホールの潮間帯におけるNerita lineataの重金属濃度の比較研究

ビンタル・アミン、アフマド・イスマイル、アジズ・アルシャド、チェ・コン・ヤップ、M・サレー・カマルディン


2005 年 5 月にインドネシアのドゥマイにある 14 地点 (平均
体長 21.43 ~ 24.04 mm) とマレー半島のジョホールにある 10 地点 (平均体長 22.61 ~ 26.60 mm)の潮間帯で採集された海産腹足類 Nerita lineata 中のCd、Cu、Pb、Zn、Ni および Fe の濃度
を測定した。本研究の結果から、N. lineata の殻、蓋および軟
組織中の金属濃度は、異なる採取地点で異なることが示された。ドゥマイで採取したサンプル中の Cd、Cu、Pb、Zn、Niおよび Fe の平均濃度は、
殻で 4.14、5.90、44.43、3.74、20.73、24.91 μg/g、それぞれ、貝蓋では 30.60 μg/g、全軟組織では 0.71、15.16、9.34、94.69、5.08、397.96 μg/g 乾燥重量であったのに対し、ジョホール州で収集された
値は、貝蓋では 4.18、5.06、59.84、4.8122、19.29、31.60 μg/g 、全軟組織では 4.73、6.51、60.57、19.48、20.68、34.92 μg/g 乾燥重量であった。ドゥマイとジョホールの両方から採取されたN. lineataのサンプルは、金属蓄積において同様の傾向を示し、Cd、Pb、Niの濃度は蓋>殻>軟組織の順に減少し、Cu、Zn 、Feは軟組織>蓋>殻の順に減少した。一般に、ジョホールのサンプルはドゥマイのサンプルと比較して重金属濃度が高く、殻と蓋のCuとNiは逆の状況を示した。産業活動や人為的活動に近い観測所から採取されたサンプルでは、​​金属の濃度が高かった。しかし、ほとんどの濃度は、他の地理的領域で以前に報告された研究と同等であった。









 

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