脳障害と治療

概要

7分で到着した脳卒中症例と超迅速脳卒中管理の概要

カールステン M. クリングナー、ステファン ブロドーール、クリスチャン ホーエンシュタイン、ヨハネス ウィニング 3、ラース クンマー、オットー W. ヴィッテ、アルブレヒト ギュンター

組織プラスミノーゲン活性化因子（t-PA）は、脳卒中患者の治療に承認されている唯一の血栓溶解療法である。脳組織は虚血に敏感であるため、その有効性は時間に大きく依存する。したがって、症状の発現から有効な血栓溶解療法の開始までの時間を最小限に抑えることが重要となる。ここでは、超迅速血栓溶解療法を受けた症例について説明する。72歳の女性が、突然の重度の左側半身麻痺で当院救急外来を受診した。頭蓋内出血を除外した後、患者は当院到着後7分で静脈内血栓溶解療法を受けた。患者の症状は急速にほぼ完全に改善し、フォローアップのMRIで軽度の梗塞が検出された。この症例と、この迅速な診察から治療開始までの時間をもたらした当院救急外来での一般的な脳卒中管理について説明する。